育毛剤の効果

市販外用育毛剤の効果は?

日本には育毛剤・養毛剤という文化があります。

歴史は古く、1932年に加美乃素本舗から「加美乃素」が発売され、50ccで1円40銭(当時は高価)でした。

1970年代になると、第一製薬が「カロヤン」を発売しました。

市販の外用育毛剤の効果について

現在、育毛剤は新商品が頻繁に発売され、薬局・薬店のめだつ場所で販売されています。

その効果はというと、使用者で、素直に実感している方は少ないように思います。

ではなぜ、一般の育毛剤の効果は出にくいのかを説明します。

毛の伸長のメカニズムは、毛乳頭細胞からなんらかの毛成長刺激たんぱくが分泌され、これが、バルジ周辺にある表皮幹細胞に作用し、表皮細胞が内・外毛根鞘細胞の分裂と分化を促進し、毛幹が押し出されることによります。

したがって、まずは、何らかの育毛物質が毛乳頭細胞に取り込まれることが必要になります。

では、皮膚に直接塗布する育毛剤の成分は、毛乳頭に到達するのでしょうか?

この点に関して、メーカーからのデータは提出されていません。
ですから、確実なことはいえないのですが、医学的には、どのような成分も毛乳頭まではとどかないと考えられます。

育毛成分が毛乳頭まで到達することができないのなら、効果は出にくいといわざるをえません。

ただし、例外があります。大正製薬の育毛剤「リアップX5」は、有効成分のミノキシジルが唯一効果を発揮する外用育毛剤です。

ミノキシジルの薬効として、血管拡張作用による皮下組織の血流 促進効果、表皮細胞増殖促進効果と毛乳頭細胞内での毛を伸長する作用のあるPGE2合成促進効果による毛髪伸長効果があります。

なぜ、ミノキシジルだけが毛乳頭細胞に到達するのでしょうか。

それは、ミノキシジル自体に血管拡張作用があるので、これによってミノキシジルそのものが血管により取り込まれやすくなり、隣接する毛乳頭細胞に到
達するからだと考えられます。

ちなみに、ミノキシジルを含有する外用育毛剤には、欧米で発売されている
5%外用薬の「ロゲイン」もあり、こちらのほうが効果が高いようです。

しかし、飲む育毛剤「プロペシア」は内服薬なので、消化器官からからだに取り込まれ、血流を介して容易に毛乳頭細胞に達するとができます。

ですから、外用育毛剤が直接毛乳頭に作用することは考えにくく、育毛効果が出やすいとはいえないのです。